舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆を観劇しました。
初演の時は舞台の存在は知っていたけど鬼滅にまだ触れたことがなかったので観ていませんでした。今年鬼滅にハマりキメステも見てみたいなあと思ったので、今回が完全に初見。あの世界観をどう表現するんだろうと楽しみにして観に行きました。
感想
ストーリー
1幕1時間40分、休憩25分、2幕1時間10分の舞台。
一幕が那田蜘蛛山編、2幕が柱合会議~蝶屋敷の機能回復訓練~下弦の鬼パワハラ会議。原作の4巻~7巻に入っているストーリーです。最後に無限列車編に繋がる形でした。
1幕は戦うシーンが多いので全体的に重い雰囲気だけど、2幕は戦いがない分ギャグ要素やポップな歌が多かった印象。テンポ良く物語が進んでいくので、体感としてはあっという間でした。
約3時間の中で原作のストーリーを忠実に再現するので、事前にストーリーを知っていた方がついていきやすいかな。
演出がすごい
奥行を感じる傾斜のある舞台で、空間を最大限に使っていました。傾斜に立つだけでも大変そうなのに、その中で走り回ったり戦ったりするので体力の消耗半端ないだろうなあと観ていてハラハラ。
前半は特に鬼の頸を斬るシーンなど演技だけでは再現しづらい部分が多く、場面転換が目まぐるしいけど、傾斜のある舞台や映像、音楽、照明をフルに活用してそれぞれのシーンがしっかり表現されているので迫力がすごかったです。
演出の凄さに始まった瞬間から惹き込まれて、充分に鬼滅の世界に浸ることができました。
歌が多めの舞台
ミュージカルとは書いてないけど、歌多めの舞台でした。ここは歌じゃなくて台詞で聴きたかった…という場面もちょっとあったけど、さすがにキャストの皆さん、歌が上手い。
特に門山葉子さん演じるしのぶさんの歌声が良かった。しのぶさんのソロ歌唱のシーンがいくつかあって、透き通るような綺麗な声ですっと心に入ってきました。
あと印象に残っているのは、阿久津仁愛くんが演じる累の最期のシーンの歌声。自分の大切な人たちを自分の手で殺めてしまったことへの後悔、同じ場所へ行くことはできない諦め、人間だった時のことを思い出した累の感情がしっかり乗っている歌い方で観ながら泣きました。
キャラクターの再現度
想像していた以上にキャラクターの再現度が高くて驚きました。ビジュアルもだし、声や身のこなしがイメージ通り。キャラクターがちゃんと舞台上で生きていた。植田圭輔さん演じる善逸が善逸そのままで驚きました。汚い高音もしっかり演じられてた。
柱も全員揃うと迫力があって、一幕の最後に横一列に並んで登場した時は鳥肌が立ちました。
不死川実弥を演じた前田隆太朗くん、以前にテニミュで切原赤也を演じていた時に演技力がすごいなと思って実弥役も楽しみにしてたんですが、立ち振る舞いが実弥そのままで素晴らしかったです。
柱合会議の炭治郎の処遇を決めるシーン、柱一人一人がそのキャラらしいな〜って動きをしていて、見応えありました。一人一人じっくり見たかったくらい。緊迫したシーンではあるけど、所々で恋柱蜜璃ちゃんの心の声にスポットライトが当てられているのが可愛くて面白くて和みました。
最後のカーテンコールでも、ただお辞儀するだけではなく、それぞれのキャラクターに合ったお辞儀の仕方をしているのが面白かったです。
キャストとしては正式に発表されていないけど、兼役で鱗滝さんや善逸の師匠、累の家族、下弦の鬼などのキャラクターもちゃんと出てきたので良かったです。アオイちゃんが可愛かった。
私的には推しの玄弥くんが一瞬でも出てきたので嬉しかったです。今後のキメステでキャストがつくのが楽しみ。
まとめ
初めてのキメステでしたが、迫力のある舞台ですごく楽しめたので観劇できてよかったです。ストーリーはもちろん知っているけど、それぞれのキャラクターが一生懸命に生きている姿を観て何度も泣きそうになってしまった。
次回上演される時も観に行きたいなと思います。