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オリジナルミュージカル『流星の音色』感想

 

今年観に行った舞台やライブ、感想を書き溜めたままになっていたので今年のうちにできるところまでまとめていこうと思います…!

まず、8月。新橋演舞場で京本大我くん主演のオリジナルミュージカル『流星の音色』を観劇しました。

 

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今回はじめての新橋演舞場。一等席のチケットでしたが一般で購入したので2階席5列目左寄りからの観劇しました。思っていたよりも舞台が近く、今回は花道が使われなかったので見切れることもなく全体的に見やすかったなという感じのお席でした。

 

あらすじ↓

海の星の王子・リーパ(京本大我)は偉大な父・サルム(内海光司)より王位継承を告げられ、逃れられない運命と責任に不安を覚え葛藤していた。 一方、内気で気弱な山の星の王女・シルウァ(真彩希帆)もまた、歌で星の平和を守る使命を全うする自信がなく思い悩んでいた。彼女は恋にあこがれ、小説に描かれる燃えるような恋心を夢見ていた。しかし母・フローラーリア(新妻聖子)から「幸せのためには甘い恋にあこがれてはいけない」と言い聞かされており、恋をすることをあきらめていただのだった。 そんなある時、いつものように恋愛小説を読んでいたシルウァの目の前に眩い光が満ち、遠く離れた星に住むリーパの歌声を耳にする。その歌声に合わせて、無意識に竪琴を弾き、声を合わせるシルウァ。互いの歌声と演奏に惹かれた二人は顔も知らぬまま会う約束を交わすが……。

七夕に起きる愛と悲劇を描いたオリジナルミュージカル。

ストーリー全体としては先が読める展開で、最初はゆったり進んでいたけど途中から竜の血の設定が出てきたり闇堕ちしたり厨二病的というかファンタジー要素強めな感じ。ところどころでなんでこうなるの??って感じる部分はありつつ、リーパとシルウァの恋愛だけではなく家族愛だったり友情だったりお互いに対する愛を感じられる場面が多く、特に後半は登場人物それぞれの想いが伝わってきて泣きそうになりながら観劇していました。最後はハッピーエンドではないんだけどリーパやシルウァの視点からしたら幸せだったのかな…。

 

照明を使って星空を作り出したり、水で橋や雨を作り出したりなどの水と光の演出、物語の中には殺陣のシーンもあり、これはタッキーが作り出すジャニーズのエンターテイメントだな〜と感じたキラキラで美しい演出でした。ただひとつ気になったのは、ラストスパートで大量の噴水が使われたシーン。天井まで届きそうな水量でダイナミックですごいと思ったけどメイン2人のデュエットが綺麗なシーンだったので、もっと噴水の音が目立たない方が歌声に集中しやすかったなと思いました。

 

キャストについて。まず京本くんの演技を観るのは初めてだったんですが、「海の星の王子」役ということでとてもキラキラしていて王子様がこんなに似合う人いるんだな…と。もともとの性格であるピュアでちょっと気弱なリーパと、竜の血が目醒めて闇堕ちしたダークなリーパ、表情や声の出し方が変わったこの二面性の演じ分けが印象的でした。人を想う気持ちと、感情が欠けてしまった冷徹さ。2つの人格の間を行ったり来たりしてもがいて、そんな姿がとてもつらかった…。

山の星の王女シルウァ役の真彩希帆さん。ピンクのフリフリなお衣装が可愛くて、はじめての恋にはしゃいで戸惑って…ていうピュアさもめちゃめちゃ可愛かった。透き通るような綺麗な歌声も素敵でした。たくさんの人に愛される存在が儚く消えてしまうのは悲しかったけど、リーパと出会えたシルウァちゃんはとても幸せそうだったな。

シルウァの母、フローラーリアを演じた新妻さんの演技もとっても楽しみにしていたのですが存在感からすごいし、歌声の美しさと力強さにもう圧倒されました…!我が子には自分のような想いをしてほしくないという悲痛な想いや、子どものままでいてほしかった気持ち、娘を誇らしく思う気持ち。シルウァへの愛が歌声から痛いくらいに伝わってきて胸を打たれて泣けました。

 

そして、このミュージカルで楽しみにしていたことのひとつ、京本くんが作詞作曲した楽曲たち。曲作りについてはいつかのANNでも話していたのを聞いたけど、7曲も作って、さらに自分が演じる人物だけではなく相手の目線からも詩を書くのってすごく大変だろうな、と。でもどの曲もストーリーや演出にぴったりはまっていて素晴らしかった。特に、テーマ曲であるリーパとシルウァが歌う『星と星が出逢う夜』が美しくて心に残りました。ラストシーンの歌の途中で「愛してる」って台詞が入ってるのもとても良い…。パンフレットに一部だけ歌詞が載せられているけど、同じ言葉でも相手のパートはひらがなにして使い分けているというのも面白かった。本人も希望していたけどぜひ音源化お願いしたいですね。

 

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全体的に美しいという印象が残るミュージカルでした。パンフレットもキラキラ〜。タッキー演出なので可能性としては低いかな…と思いつつ、一回きりなのはもったいないしまだまだブラッシュアップしていけそうだから再演してほしいなと思いました。